サンソフトの“早すぎたメトロイドヴァニア”『へべれけ』リメイク版発表。フェルト調のグラフィックに刷新されて甦る


サンソフト(サン電子株式会社)は4月20日、同社の作品を復刻する「SUNSOFT is back !」について、2023年発売予定の第2弾ラインナップを公開。『へべれけ』のリメイク版が発表された。さらに『トリップワールドDX』も国内向けに発表されている。同社公式YouTubeチャンネルでのライブ配信でお披露目となった。

サンソフト(SUNSOFT)は、1980年代から続く老舗ゲームブランドだ。同ブランドのタイトルとしては、象徴的に“クソゲー”と呼ばれる『アトランチスの謎』や『いっき』といった作品で知られる。また、『へべれけ』シリーズなどのヒット作も多数手がけていた。

そんな同社は昨年より「SUNSOFT is back ! レトロゲームの風雲児「SUNSOFT」が令和に復活!」として、新作展開を発表していた。『ギミック!』などの移植展開のほか、『いっき』の新作展開も告知。同作を最大16人のオンラインプレイに対応させ、協力ローグライクゲームとして現代に蘇らせた『いっき団結』が、今年2月にPC(Steam)向けにリリースされている。

今回は、「SUNSOFT is back!2」と銘打ち、そうした復刻プロジェクトの第2弾タイトルラインナップが明かされた。今回初公開されたのが、『へべれけ』のリメイク版だ。『へべれけ』は1991年発売のファミリーコンピュータ向けゲーム。広いマップの探索、アイテムを集めて行動範囲を拡大させるといった、いわゆる今でいうメトロイドヴァニアのシステムが採用されており、同社公式VTuberのサンソフト之介も「早すぎたメトロイドヴァニア」と本作を表現している。リメイク版ではオリジナルの味を生かしつつリメイクされるそうで、フェルト調のグラフィックに刷新されることが明かされている。『へべれけ』リメイク版は2023年度内の発売が予定されているとのことだ。


また今回の放送では、『トリップワールド』のフルカラー版である『トリップワールドDX』が国内向けにも発表された。現時点で判明している対応プラットフォームはPC/PS4/PS5/Nintendo Switch。開発はLimited Run Gamesが担当し、サンソフトは国内ダウンロード版の販売を担当する。また本作は海外向けにパッケージ版が発売予定。パッケージ版は今後国内向けにも販売されるよう手配される見込みだという。

『トリップワールド』は1992年発売のゲームボーイ向け作品。主人公ヤコプを操作し、陸上・飛行・水中の3種の変身能力を用いて冒険する2Dアクションゲームだ。『トリップワールドDX』では、オリジナル版ディレクターの植田祐一氏が当時考えていたカラーパレットをもとにフルカラー化されているという。


なお今回の放送では、昨年発表されていた『ギミック!』の移植版について、巻き戻し/早送り機能のほか実績も用意されることも明かされた。『ギミック!』の移植版については、“近日”続報が明かされることが告知されている。

人気作『へべれけ』のリメイク版などがラインナップされた「SUNSOFT is back!2」。いずれの作品も、今後も続報が明かされていくそうなので、注目しておこう。

『へべれけ』リメイク版は2023年度内に発売予定だ。『トリップワールドDX』は現時点ではPC/PS4/PS5/Nintendo Switch向けに発売される見込み。『ギミック!』移植版はPC(Steam)およびPS4/Xbox One/Nintendo Switch向けに発売予定。



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