やり出したら止まらないパズルゲーム『テトリス』を世界に広めたい! しかし時代は冷戦末期。権利を交渉する相手は鉄のカーテンの向こう側にいるのだった……。そんな実話にもとづいた映画『テトリス』のトレイラーが公開された。本作は2023年3月31日よりApple TV+で配信予定。

 これは2014年にSF映画として発表された作品とは別物で、ザ・テトリス・カンパニーの共同創設者であるヘンク・ロジャース氏の奮闘を描いたスリラータッチの作品。『テトリス』に感銘を受けたロジャース氏(演: タロン・エガートン)がゲームボーイ版のライセンスを取得すべく、冷戦下のソ連で『テトリス』を開発したアレクセイ・パジトノフ氏(演: ニキータ・エフレーモフ)のもとに向かう。

 しかし後にロジャース氏とザ・テトリス・カンパニーを設立することになるパジトノフ氏は、当時はソ連の科学アカデミーのいちエンジニア。交渉は当然政府を介して行うことになり、さらにはロジャース氏が真意を疑われて家族に監視の目がついたりと、冷戦末期の緊迫した情勢の中で事態は混迷していく……。

 世界を股にかけて交渉に飛び回る物語として任天堂との交渉の様子もあるようで、トレイラーのラストは伊川東吾演じる故・山内溥元社長が『テトリス』をプレイして感想を重々しく伝えるシーンとなっている。

映画『テトリス』
ヘンク・ロジャース氏は鉄のカーテンを飛び越え、テトリス開発者のアレクセイ・パジトノフ氏のもとに向かう。
映画『テトリス』
パジトノフ氏は政府の科学アカデミーの一員として『テトリス』を開発したが……。
映画『テトリス』
任天堂での交渉シーンらしきパートも。
映画『テトリス』
時代はまだまだ冷戦。家族の監視が始まるなど、事態は段々スリラー映画的になっていく。