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1980~90年代に販売された日本のゲーム機やソフトが高騰している。「レトロゲーム」として人気を集め、発売当時は5000円前後だったソフトの価格は、中古市場で数万円以上に跳ね上がるケースが出ている。背景には、子供の頃に夢中で遊んだ外国人やレトロブームで興味を持った若者らの購入増加に加え、投資目的で買い占める動きもあるようだ。(寺田航)
大阪・日本橋でレトロゲームを専門で扱う「ゲーム探偵団」には、任天堂が1983年に発売した家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」など、かつて人気を集めたゲームソフトやハードウェア1万点近くが並ぶ。
今月3日、店でソフト数本を購入したクウェートのシステムエンジニア、アブドラ・オスマンさん(41)は「全世代のゲームがここまでそろうのは日本くらい。レトロゲームは、子供の頃を思い出して懐かしくなり、何度遊んでも飽きない」と笑顔を見せる。
現在、来店客の半数は訪日客といい、同店スタッフの石山公一さん(46)は「外国人に根強い人気があり、今後も買って帰る人は増えるだろう」と期待する。
店内で目を引くのは、1万円を超える高額商品だ。任天堂の携帯型ゲーム機「ゲーム&ウオッチ」やファミコンのソフトには、1万~4万円台の値札が付いているものも多い。ロールプレイングゲーム(RPG)「ゼルダの伝説」や「ドラゴンクエスト」など爆発的にヒットした人気シリーズは現在でも比較的安価だが、限定販売されたソフトなどは、10万円台~数十万円になるケースも珍しくない。
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